現場で働くよりも、監督業なので調整役がうまくいかないと辞めてしまいたくなることもあります。
この記事では現場監督の仕事を辞める主な原因と、辞めた後のオススメの転職先をご紹介します。
現場監督の仕事を実際に辞めた方にもインタビューしていますので、今後の参考にしてください。
このまま現場監督の仕事をして働き続けるか、まったく違う仕事を選ぶのか?お悩みでしょうが、これからの転職(天職)のご参考になりますので、ぜひご一読ください。
目次
現場監督の仕事を辞めた後に何をしたいのか?
現場監督として働いてきた人が仕事を辞めたいと思ったときには、次に何をしたいのかを自分に対して問いかけてみましょう。
仕事を辞めてしまうと突然やることがなくなってしまい、収入も途絶えることになります。
無為に日々を過ごしていると、「退職しなければ良かった…」と後悔してしまうようになりがちです。
次はこんな仕事をしたいから現場監督の仕事は辞めるのだと前向きに言えるようになると、きっと次の仕事で活躍できるようになります。
たとえそれが今までの経験を活かすのが難しい未経験の仕事だったとしても、必死に学んで一人前になれるでしょう。
長年携わってきた仕事を辞めるからには、前向きに次の職場で働けるようにしようと考えるのが重要です。
現場監督の仕事を辞めて転職に求めるのは何?
他の仕事に転職したいときには、どんな希望条件を持っているのかを明確にしましょう。
現場監督として作業職の人たちを指揮指導し、施工管理を行ってきて業務内容にどんな不満を抱えていたのでしょうか。
その業務の対価として、得てきた給与は満足できるものだったのでしょうか。
これまでの待遇を見返してみて、どんな条件が満たされている転職先を選べば納得して働けるのかを考えてみましょう。
自分の価値観にしたがって、希望条件に順位付けをしておくのも大切です。
必ずしも理想の条件がすべて揃っている転職先があるとは限りません。
その場合に「これこそは自分が重視している条件だ。」というものがはっきりとしていると、スムーズに転職先を選び出せるようになります。
現場監督の仕事を辞めたい代表的な理由3選
指示をするだけではなく自分で手を動かしたいと思った
現場監督を辞めたいと思うようになった理由として、現場で指示を出しているうちに自分で手を動かして作業をしたいと思うようになったというケースがあります。
きっかけは自分がやった方がうまくできるのに。ともどかしい気持ちになったから、あるいはやったことのない作業をしている姿を見て、自分もやりたいと思うようになったからというのが典型的です。
現場監督は施工管理も担う都合上、自分で手を動かせないのが原則になっているので、辞めて転職するしかないという判断になるのです。
キャリアアップできる職種を選びたいと思った
現場監督を辞めようと思った理由は、キャリアアップが難しいからということもよくあります。
現場監督はその現場ではチーフに相当する人材になっていて、管轄内ではマネジメントも任されることになる職種です。
すでに比較的高いポジションではあるものの、この上を目指そうとすると通常は部長クラスになって、かなり狭き門になっています。
同じ職場に優秀な人がいたら、キャリアアップは難しいと思わざるを得ません。
もっとキャリアアップの機会があって、上を目指しやすい仕事をしたいと考えて、転職する人もいるのです。
業務量が多いのが辛く感じられるようになった
業務量が多すぎるというのが理由で、現場監督を辞めたいと思う人も少なくありません。
現場監督は現場で指示を飛ばしていればよいというわけではなく、事前に施工計画を立てたり、安全や品質についての管理体制を整える仕事もする必要があります。
顧客の要求に応えようとすると、かなり短期間で準備をしなければならない場合が多く、連日残業になってしまうことも多いのが実態です。
さらに現場作業の監督も夜間や休日になることがよくあり、もっと楽に働ける仕事を選びたいと思うケースも多いのです。
元現場監督が語る、辞めた理由と辞めた後の仕事内容
それぞれの事情でこちらが右往左往。私はその調整役でしかなかった。
ハローワークや就職情報誌、ネットの転職サイトを頼りにいろいろ探しましたが、今まで通りの条件のものがなく、結局まったく違う配達関係の仕事に従事しました。
結局、現場監督の仕事の経験が全く評価されず、人から見ればずぶの素人が何かの事情(仕事先を追われた?)で就職先を探しているように思われました。
現場監督の仕事でも夜勤がメインで、夜中は現場に出て、昼間は資料を作り、家にもなかなか帰れず手取りで25万円でした。
退職後は知り合いの紹介で、保険の営業をやりました。
電話営業や紹介等で生命保険、学資保険、火災保険等の金融商品の営業です。
苦労したのは現場作業員や同僚、」会社の上司としか会話していなかったので、お客様との会話が全然続かず体育会系の上司に怒られるのが苦労しました。
今は大型施設の防災センターで勤務しています。拘束時間が長めで夜勤もありますが、休みがしっかりと取れる仕事にしました。
前職在籍中に次の会社からヘッドハンティングが来ていたため、転職の苦労などはほとんどありませんでしたが、同年代の人が少なかったのが少し大変でした。
辞めた後は病院事務の夜間当直をしました。祖母を看取ったときや、自身が夜間に受診した際にこんな仕事があるのだと知り、求人も多く出ていたのでやろうと決意しました。
苦労したことは、世間の一般常識が全く身についていなかったことです。スーツを着るのは葬式と結婚式だけでしたし、履歴書の書き方もわからない状態だったので。
元現場監督のキャリアを活かせるオススメの転職先3選
現場監督としてキャリアを積んできた人が、希望を叶えながら活躍できる可能性が高い転職先を確認しておきましょう。
作業職
まず自分で手を動かしたいのなら、作業職への転職が有力候補です。
今までとは立場が入れ替わることになりますが、現場監督としてはその立場の仕事内容がわかっている人が、手を動かしてくれるのは大きな助けになるので重宝されるでしょう。
ウェブディレクター
一方、マネジメントスキルを活かして働くならウェブディレクターが魅力的です。
スタッフに指示を出してプロジェクトを進めていくという点では同じなので、すぐに慣れることでしょう。
ウェブ業界では勤務時間の適正化が推進されているので、ワークライフバランスも整えやすい職場が見つかると期待できます。
コンサルタント
また施工管理のノウハウを活かして働ける道として、コンサルタントになることも考えられます。
建設会社などにアドバイスする立場として、活躍するできるでしょう。
現場監督の仕事を辞めたい。辞めたい主な3つの理由とオススメの転職先3選 まとめ
現場監督の仕事を辞めようと思うきっかけは人それぞれですが、
- 作業を自分でやりたい
- キャリアアップを目指したい
- 業務量を減らしたい
といった理由を抱えているのが典型的です。
抱えてきた不満や働いている中で、生まれてきた希望を満たせるように転職先を考えるようにしましょう。
給料や業務内容などの中で、何が重要と考えるかは自分の価値観で考えるのが大切です。
自分の価値観で順位付けをして何が重要なのかを明確にすると、魅力的な転職先を選び出しやすくなります。
現場監督として働いてきた人は作業職になることも、マネジメントスキルを活かしてディレクターとして働くことも可能です。
コンサルタントになるという選択肢もあるので、多様な候補の中から魅力的な転職先を見つけ出しましょう。