医師と合わなければ地獄で、医師のパワハラや給料も安かったりというのが主な原因です。
この記事では歯科助手を辞める主な原因と、辞めた後のオススメの転職先3つをご紹介します。
歯科助手を実際に辞めた人にもインタビューを取りましたので、今後の参考にもなるでしょう。
簡単に読めますし、アナタはこのまま歯科助手を続けるのか、またはまったく別の仕事に就くのかお悩みでしょうが、今後の転職(天職)のご参考になりますので、ぜひご一読ください。
目次
歯科助手を辞めた後に何をしたいかを考えて行動するべき
歯科助手の仕事は、歯科衛生士と違って資格が不要です。
歯科医院は日本全国にたくさんあり、女性のみの仕事ということもあり、比較的就職しやすい仕事とも言えるでしょう。
しかし歯科助手として実際に働いてみると、
- 医療業が自分には合わないと感じたり
- 思ったよりも仕事がハードだったり
- 歯科衛生士さんとの格差を感じたり
で、歯科助手の仕事を辞めたいと思うこともありますよね。
もちろん歯科助手の仕事を辞めるという選択も、自分の人生の選択として間違っていないでしょう。
だからといって歯科助手を辞めた後に何をしたいかを考えずに行動しないと、きっと後悔が押し寄せてくるはずです。
歯科助手の仕事は、資格は必要ありません。しかし仕事をしながらパソコンのスキルが上がるわけでもありません。
歯科医療従事への転職は有利でも、業種を変えるとなるとこのご時世なので、転職は難しくなってしまいます。
それでも自分の満足できる仕事に就職できた人たちもいます。
やはり満足できる仕事に就職できた人たちは、仕事を辞める前に、「これから先何をしていきたいのか」ということを明確にしていたのです。
転職に何を求めるかがわかっていないと転職活動は失敗する
転職を考えている人は、会社に対する不満があることは間違いないでしょう。
転職活動をするときには、「今まで仕事をしてきて嫌だったこと」をはっきりと自覚して、「自分が転職に求めているもの」を追求して新しい仕事を見つけなくては、新しい会社に入ろうとも結局、同じことで不満を感じ、すぐにまた仕事を辞めたくなってしまうでしょう。
歯科助手を辞めたい代表的な理由3選
医療業に向いていない
資格のない歯科助手は国家資格を持つ歯科衛生士と違って、業務として患者さんのお口の中を触ってはいけません。
ですから業務のほとんどは、
- 受付業務
- 治療に使用した器具の滅菌
- 治療に使用する道具の準備、片付け
- 治療のアシスト
となります。
その治療の際に、患者さんのお口の中からの出血を見たり、血のついたガーゼを片付けなくてはいけないので、血が苦手な人にとってはたとえアシストと言っても業務がキツく感じてしまうでしょう。
また歯科治療では、歯科用語が飛び交います。
学校で学んだわけでもない歯科助手が、
- 歯の部位
- 治療内容
- 道具や薬品の名前
を覚えないといけません。
それらを完璧に準備しようと思ったら、努力が必要です。
「資格がなくても働けるし!」と思って歯科助手になった人が、最初にぶつかる壁ではないでしょうか。
給料が安い
歯科医院によっては歯科助手でも活躍の場所を増やし、一般的な会社員よりも高いお給料を支払ったり、ボーナスがしっかりと支払われているという医院もありますが、多くの医院がそうであると言い切ることはできません。
歯科医院は、全国にコンビニより多い件数があると言われているくらいです。
保険診療に頼っている儲けの少ない歯科医院や、廃業寸前の歯科医院では、歯科助手のお給料は最低賃金のラインで、当然のようにボーナスはないというところも珍しくありません。
同じ仕事をするのなら、当然たくさんお金がもらえる医院に移りたいと思うのもムリはありませんし、収入が増えるならばいっそのこと転職してしまいたいと考える人も多いです。
拘束時間が長い
歯科医院と言えば、朝早くから診療していて、夜遅くまで診療している医院がほとんどです。
たとえば朝8時半から12時半までが午前の受付で、午後は3時から7時までなど、このような診療形態となります。
もちろん休憩時間は長く設定されているのですが、職場に拘束される時間を考えると、とても長い時間院内で過ごすこととなり、他の職種と比べると家のことをする時間が短くなってしまいます。
結婚している女性や、子供がいる女性にとっては、拘束時間が長く家の事ができない仕事を続けていくのには、家族の理解と協力が必要です。
家のことと仕事の両立が難しくて、歯科助手の仕事自体は嫌いじゃないのに、辞めざるを得ないという女性も少なくありません。
元歯科助手が語る、辞めた理由と歯科助手を辞めた後の仕事内容
辞めたのはお給料が安かったからです。
結局のところ、歯科助手のお給料は院長先生の裁量で自由に設定できるため、儲けが少ない歯科医院だと、
- 基本給も安く
- 有給も取れない
- ボーナスもなし
というところが少なくありません。まさに私が勤めていた医院もそうでした。
辞めた後は飲食店のホールとして働きました。居酒屋で、主にドリンクを作ったり、出来上がった料理を運ぶ担当をしていました。
転職に苦労したことは歯科助手は資格がなくてもできる仕事なので、資格がない上、パソコンを使って仕事をしてこなかったため、事務の求人にも応募ができなかったことですね。
少ない人数でやっていたので、子供の事で休むと凄く嫌味を言われたり、有給を使った時に当然有給の日数は減りますが、なぜか給料からもしっかりとお金を引かれていました。
年末の休みも毎年12月30日まで働かないと行けませんでした。
その後は市役所の臨時職員をしており、福祉事務所で、身体、精神障害者の手帳申請の受け付けなど、窓口業務全般を行っています。
転職にとくに苦労はしていません。昔、短い期間臨時職員をしていた時にお世話になっていた人に相談して、引っ張って貰ったので、コネ入社です。
先生からのパワハラ・セクハラが原因です。
入ったばかりで何もわからないのに何も教えてくれず、仕事ができないからと舌打ちされたり、患者さんの前で怒鳴られたりしました。
また体調が悪く休むと、次の日妊娠をしつこく疑われたりしました。
退職後は健康診断を行っている会社で、施設の受付と電話応対等の事務をしました。
医療事務の資格を持っていたのでそれをもう一度生かそうと思い選びました。
無職の期間を作りたくなかったので、歯科助手をやりながらこっそり転職活動をしたました。
先生が職員のプライベートを嗅ぎ付けるのが好きで、以前勤めていた人が転職先を先生にぽろっと話してしまったところ、ネット検索され色々と調べ上げられたと聞いたので、絶対にばれないよう仮病を使って面接に行ったりしていました。
給料明細がなく、保険料や残業代がいくらなのか教えてくれなかったからです。
給料明細が欲しいというと「お金に汚い!」と意味不明な非難をされました。
その後栄養士で調理業務をしています。栄養士の資格を持っていたので、資格を活かせる仕事に就きました。老人ホームでの調理、発注などの事務作業。
歯科助手を半年で辞めたので、辞めた理由を詳しく聞かれた。入社してもすぐに辞めてしまうのではないかと思われてしまった。
歯科助手のスキルを活かせるオススメの転職先3選
他の医院での歯科助手
歯科助手の中途採用求人のほとんどが、「歯科助手の経験3年以上優遇」「経験者優遇」といった文字が並んでいます。
歯科助手の仕事は、資格は要らないものの、専門的な知識を仕事の中で習得していかなくてはならないため、仕事ができる即戦力となる歯科助手を育てるには時間がかかります。
ですからどこの歯科医院も未経験の歯科助手よりは、歯科助手の仕事を理解している人材の方が好ましいのです。
歯科助手から転職して、歯科助手になるのはとても有利なのです。
前医院で不満に思っていたことが他の医院でも不満に思うかといえば、そんなことは無いのかもしれません。
せっかく歯科助手の経験があるのですから、そのスキルを活かして、条件の良い歯科医院を探してみてはいかがでしょうか。
病院の医療事務
医療事務歯科助手として受付業務に携わってきた人なら、歯科にとどまらず、病院の医療事務もオススメです。
医療機関の受付としての電話応対や、アポイントの取り方、レセプト発行についての知識は少なからず頭に入っているのではないでしょうか。
歯科でくくらず病院の受付なら、働き先を選べる選択肢も広がり、
- お給料の良い職場
- 拘束時間が短い職場
など、自分の求める働き方で勤務先を選びやすくなります。
医療に関する受付の知識のある者として、採用されやすくなる可能性は十分にあります。
接客業
心機一転、医療業界から離れたいという元歯科助手の方は、接客業で活躍してみるのもよいのではないでしょうか。
歯科助手は、患者さんとドクターとの架け橋という仕事も担っています。
患者さんはドクターには気軽に話かけられないもので、些細な気になる症状をまず歯科助手に訴えることもしばしばあります。
その中でコミュニケーション能力が培われてきたはずです。
歯科助手として培ったそのコミュニケーション能力を生かして、飲食店の接客や、販売業に挑戦してみると、自分自身に眠る新たな可能性を発見できるかもしれません。
歯科助手を辞めたい。辞めたい主な3つの理由とオススメの転職先3選 まとめ
歯科助手の仕事を辞めたいと思ったときには、勢いで仕事を辞めてしまうのではなく、しっかりと自分のこれからについて考えてみてください。
歯科助手の仕事のどんなところが嫌だったのか、歯科助手の仕事を辞めてこれから何をしたいのか、はっきりと答えが出たならば、きっとその転職は成功するでしょう。
歯科助手として働いたことで、あなたは何を得たでしょうか?
歯科助手として働いた時間は、自分を成長させてくれたと信じて、この経験を生かしてこれから自分にできることを考えてみると、自分自身が満足できる居場所に自然と向かい入れてもらえるはずです。
転職を成功させるポイントは、焦らずにゆっくりと自分の心と向き合うこと以外ないでしょう。