子供好きだけではできない仕事で、子供は当然、保護者との関わりもあるので神経をすり減らすこともあります。
この記事では幼稚園教諭を辞める主な原因と、辞めた後のオススメの転職先をご紹介します。
幼稚園教諭を実際に辞めた方にもインタビューしていますので、今後の参考にしてください。
このまま幼稚園教諭として働き続けるか、まったく違う仕事に転職するかお悩みでしょうが、これからの転職(天職)のご参考になりますので、ぜひご一読ください。
目次
幼稚園教諭を辞めた後に何をしたいのか?
幼稚園教諭を辞めたいと思ったときには、退職後に何をしたいのかをはっきりとさせておくのがまず重要です。
幼稚園教諭になりたいと思った頃は
- 幼い子供と触れ合いながら働いていきたい
- 教育に携われる仕事をしたい
などといった想いを持っていたでしょう。
幼稚園教諭を辞めてもその希望はあるのか、それともまったく違う仕事をしたいのかに応じて転職先の候補も大きく変わります。
また幼稚園教諭として働く中で、自分の適性に気づいていることもあるでしょう。
どんな仕事なら満足できるのかについても、漠然としたイメージができているかもしれません。
退職を思い立った段階で自己分析も行い、どのような仕事をしていきたいのかを考えるようにしましょう。
幼稚園教諭を辞めて転職に求めるのは何?
幼稚園教諭として働くのはもう嫌になってしまったという人は、別の職種を探して転職することになります。
このようなキャリアチェンジをするときに、とくに重要なのが転職に求めるものは何か、転職後にはどうなっていたいのかを明確にすることです。
そのためには今まで満足していたこと、不満に思っていたことをリストアップするのがよい方法です。
子供と触れ合う時間が心に安らぎを与えてくれたという人は、次の職場でも子供とのコミュニケーションを楽しみたいという希望があるでしょう。
逆に想像していたのと違って、幼い子供の相手をするのはストレスだと感じていたなら、もう子供との付き合いがない仕事をしたいと考えるのが妥当です。
このような希望をはっきりとさせると、転職先の候補を見つけられるようになります。
幼稚園教諭を辞めたい代表的な理由3選
幼い子供との意思疎通がツライと感じるようになった
幼い子供と正面から向き合って仕事をするのに憧れを持っていた人も、幼稚園教諭として現場に出てみるとイメージしていたのと違っていて、ツライと感じることが少なくありません。
なかなか幼児とのコミュニケーションを取れなかったり、文字の書き方や動物の名前などを教えようとしても、興味を持たせることすら難しかったりすることがあるでしょう。
それが積み重なっていくことで、子供と意思疎通を取るのがツライと思うようになってしまい、幼稚園教諭のように子供と付き合う仕事は自分には向いていないと思って辞めたいと思うケースがあります。
大勢の子供を一度に相手にするのが大変だった
幼稚園教諭として大きなクラスの担任になって指導を始めてみると、大勢の子供を一度に相手にすることが大変だと感じて、辞めたいと思うようになることもあります。
一対一であれば子供の気持ちを汲んで適切な対応ができる人も、何十人も同時に相手にすると、なかなか皆が満足してくれる指導ができずに悩むことが多いのです。
ある子供にだけ喜ばれ、他の子供からは妬まれてしまうような状況が生まれることも稀ではありません。
平等に接したいという気持ちがあって色々試行錯誤してみたものの、やはり自分にはムリだと思って辞めることもあるのです。
保護者指導が大きな負担に感じた
子供たちとのコミュニケーションはうまくいっているけれど、定期的に必要になる保護者指導がツライというのも幼稚園教諭を辞めたいと思う理由として典型的です。
子供の成長を促すためには家庭での教育が重要な役割を果たすため、保護者に適切なアドバイスをすることも、幼稚園教諭の役割として重要になっています。
ただ保護者から教育の責任をなすりつけられてしまったり、クレームを聞く一方になってしまったり、いくらアドバイスをしても受け入れてくれなかったりするケースも多いのです。
その負担が大きいと感じて幼稚園教諭を辞めたいと思う人は、決して少なくはありません。
元幼稚園教諭が語る、辞めた理由と辞めた後の仕事内容
辞めた後は保育士に転職したのちに、給料の安さで派遣社員へ。現在は資料作成、申込書処理等を行う営業事務をしております。
困ったことは経験値が専門職になるので、一般企業では評価が新人レベル以下だったこと。そもそも一般企業の面接を受けられる選択肢が少なかった。
退職後は事務の仕事に就きました。
幼稚園教諭を辞めた後、職業訓練校に通いパソコンのスキルを身につけたので、それが活かせる場所に転職しました。
職業訓練でスキルや資格は取得しましたが、全く職種が違うので、経験がないことでなかなか職場を見つけることができませんでした。
国の基準で運営している園で、1人で35人も見ることが難しかったからです。
幼稚園を辞めてからは保育所に転職しました。
保育所では、幼児の担任保育士や特別支援加配として、保育だけでなく、保護者対応などもしています。
苦労したのは幼稚園も保育所も、互いに子どもに関わる仕事ですが、どうして幼稚園で子どもをみることが難しかったのに、保育所はできるのかと強く言われたことです。
辞めた後は市民交流センターでフロアスタッフをしています。
その中にキッズスペースもあったため、過去の資格や経験を生かしてスペースの担当をしています。
私は幼稚園教諭の中でも年長児の担任しかしたことがないので、転職で保育園を受けようと思った時に低年齢児の保育経験がないことで、自信を持てなかったことが困ったことでした。
元幼稚園教諭のキャリアを活かせるオススメの転職先3選
保育園
幼稚園教諭として働いてきたキャリアを直接活かしやすい転職先として、まず候補に上がるのが保育園です。
幼い子供を相手にして仕事をしていきたいけれど、もっと小さな子供がよい、教育のあり方が違うところがよいという場合に適している転職先です。
保育士の資格が必要なのが原則ですが、保育補助から始めて、働きながら資格を取得することもできます。
介護職
一方、身辺のサポートをする仕事をしたいと考えているなら、介護職が有力候補です。
高齢者のサポートをする現場で働けるのは、子供との付き合いに疲れてしまった人にとって魅力的な選択肢でしょう。
ベビーシッター
また集団指導が大変に感じていた人には一対一で対応できるベビーシッターの仕事がオススメです。
日本では家事代行サービスの一環として行われているケースが多いので、家事代行業者への転職も視野に入れておきましょう。
幼稚園教諭を辞めたい。辞めたい主な3つの理由とオススメの転職先3選 まとめ
幼稚園教諭として働くのが嫌になってしまって辞めたいと思うケースとして、子供との意思疎通や集団指導がツライことや、保護者指導が負担に感じられていたというのが典型的です。
幼稚園教諭は幼い子供とのコミュニケーションや、教育のやり方を体得できる職種で資格も必要とされます。
そのためキャリアを活かした転職をすることは難しくありません。
関連性がある仕事を選ぼうと考えたら、保育士やベビーシッターなどが候補に挙がります。
どんな仕事を選んで転職したらよいかは、幼稚園教諭を辞めてから何をしたいか、転職によって何が満たされれば納得できるのかによって異なります。
転職における希望を明確にしてから転職活動を始めるようにしましょう。