作業療法士を辞めたい。辞めたい主な3つの理由とオススメの転職先3選


こんにちは。ブラック企業で2社働き、その後ホワイトな会社に転職成功した編集長のオダです。
作業療法士の仕事は、地味で効果のほどがわかりにくいことから、常に仕事のあり方を問いかけながら仕事している人が多いです。

それに給与面がとくに優れている訳ではなく、「作業療法士としての仕事は好きだけど、このままの給与ではやっていけない」という人もいらっしゃるでしょう。

この記事では作業療法士を辞める主な原因と、辞めた後のオススメの転職先3つをご紹介します。

作業療法士を実際に辞めた人にもインタビューしておりますので、今後の参考にしてください。

このまま作業療法士を続けるのか、全然違う仕事に就くのかでお悩みでしょうが、これからの転職(天職)のご参考になりますので、ぜひご一読ください。

作業療法士を辞めた後に何をしたいのか

漠然とした思いで退職をしてしまうことは、非常にリスクが高いです。

退職後も日々の生活費や税金、国民保険料等は止まることなく請求が来るため、貯蓄が一気に減ってしまうからです。

生活に困窮してしまえば、その後の求職活動にも影響が出てしまうため、退職後の収入を確立しておくことが大事です。

雇用保険に加入していた期間が半年以上あれば、失業保険の申請が可能となり、認定されれば前職の給料の60%~70%程度の給付が支払われます。

自己都合退職であれば、3ヶ月の待期期間が必要となりますが、会社都合での退職であれば、1週間程度で給付が始まります。

退職に至る前に、まずは最低限の生活プランを確立することが必要です。

転職に求めるのは何?わかっていないと転職活動はうまくいかない

転職は基本的には自分の市場価値としての相場を知り、自分と企業とのマッチングを確かめることが目的です。

面接の際、自分のキャリアを漠然としたレベルで説明するようでは、いくら作業療法士が人手不足な状況だとしても採用してくれない場合が多いでしょう。

自分のキャリアを棚卸した際、今までの自分の作業療法士としての経験や長所が、面接先の企業のニーズにマッチしていないと、仮に転職に成功しても転職先での業務に悩んでしまう可能性が高いです。

まずは自分のキャリアを振り返り、作業療法士の業務に何のやりがいがあったのかを振り返った上で転職先を探すことが必要と考えられます。

作業療法士を辞めたい代表的な理由3選

報酬が少ない

民間企業による個人病院では、昇給が低く設定されているところもあり、長く雇用しても給料が上がらない場面があります。

また作業療法士には生涯教育制度として、数々の研修と事例報告を行うことによって、認定作業療法士の資格を手にすることができますが、認定作業療法士の資格がそのまま昇給につながる場面は非常に限られています。

こうしたことから初任給が低い職場では、長く働くメリットが少ないように思われます。

リハビリテーションの診療報酬は今後も減る一方であり、一つの職場だけでの給与に生活を依存させることはリスクが高いかもしれません。

精神的重圧

とくに急性期病棟にて勤務する際に多く経験するケースですが、さまざまな症状に苦しんでいる場面のリハビリテーションを担当するので、症状が改善する患者様もいれば、悪化の一方をたどる患者様もいらっしゃいます。

リスキーな状態でのリハビリテーションを担当する場面もあるため、医学的知識がなければ、リハビリテーションが非常にプレッシャーのかかることでしょう。

また高次脳機能障害や統合失調症等の精神疾患を持たれる患者を担当するときは、暴言や暴力を吐かれたり等の人間関係のトラブルも起きえます。

どちらにしろ人に直接サービスを提供する職なので、人間関係の問題に直面することは確実にあります。

社会的認知の低さ

看護師や理学療法士と比較して、作業療法士は世間的にも認知されていないマイナーな職です。

自分の職業アイデンティティが確立していない間は、どうしても他職種から下に見られる傾向にあります。

また主治医によってはリハビリテーションのオーダーが出ても、理学療法のみ処方が出る場合もあり、自分の作業療法士としての存在価値に悩んでしまう場面があるでしょう。

また患者にリハビリテーションを行う際に作業療法の説明がうまくできないと、患者からマッサージばかり要求される場合があります。

自分の作業療法士としてのやりがいの問題に直面するかも知れません。

元作業療法士が語る、辞めた理由と辞めた後の仕事内容

Kさん 27歳

Kさん 27歳
つい最近昨年作業療法士を辞めました。

業務量の多さと報酬が比例せず、昇給も少なかったため、経済的に困窮したのが辞めたきっかけですね。

それと重症な患者様に対して、リハビリテーションを行う際の精神的重圧が大きかったのも原因の一つです。

辞めた後は、転職エージェントを通して転職活動を行っています。

まだ転職先は決まっていませんが、作業療法士は他職種と比較してマイナーで知名度の低い職種であり、理学療法ばかりがニーズとされる場面が多いので、何か違う仕事につこうかと考えています。

Sさん 33歳

Sさん 33歳
効果がわかりにくく、エビデンスに欠ける職業であったこと。

そしてその割に結果を求められる矛盾があり、将来性が低いと思ったから辞めました。

私はヘルパー2級を持っていたので、辞めてからは介護の仕事をしました。

介護の仕事は作業療法士と異なり、わかりやすく、ケアの必要性が目に見えていました。

作業療法士は中途半端な仕事であり、運動機能は理学療法士に劣り、高次脳機能は言語聴覚士に劣り、精神機能は臨床心理士に劣るといった専門性のなさが、転職する際にどうアピールできるかが不安でした。

Kさん 27歳

Kさん 27歳
他のスタッフと自分の治療を、比べてしまったり逆に比べられることでどんどん人目が気になり、自分の治療に自信がなくなったことが退職した原因です。

その後は派遣社員で、短期間事務職に就きました。初心者でもできて、基本的なパソコン操作ができれば雇ってもらえる企業に応募しました。

作業療法士という、国家資格を持っていても、マッサージ屋さんや整骨院では柔道整復師やマッサージ経験がないと雇ってもらえなかったことで転職に苦労しました。

Iさん 34歳

Iさん 34歳
辞めたのは給料が安かったため。

地方の100床程の病院に勤務していましたが、年収で280万円くらいでした。もっと給料を上げたかったので転職しました。

今は医療機器を扱う営業職をやっています。人体の仕組みを理解しているので、リハビリなどの製品を扱う営業職に転職しました。

元作業療法士のスキルを活かせるオススメの転職先3選

福祉用具関連の企業

まず一つ目は、福祉用具関連の企業に就職することです。

作業療法士は道具、住宅用具等の環境面の評価を行いながら作業遂行を支援するので、福祉用具の知識は他職種と比較しても多く、企業でも経験を生かせられます。

教育・研究職

二つ目としては教育・研究職への就職です。

就職先によっては修士号、博士号が必要なところもありますが、確実に自分の経験が仕事に生かせる職です。

クライアントも患者から学生に変わるので、コミュニケーションも取りやすいと考えます。

公務員

三つ目としては健康長寿科、健康福祉課の公務員です。

通いの場、いきいき百歳体操等の健常者への健康意識を高める調査を行う際に、リハビリテーションの知識を求められることがあります。

給与も安定しており、やりがいもあるため、オススメの転職先と言えます。

作業療法士を辞めたい。辞めたい主な3つの理由とオススメの転職先3選 まとめ

転職のリスクを徹底的に調査した上で、それでも転職する方がよいという考えは理にかなっています。

現時点でも作業療法士の昇給のほとんどは転職であり、キャリアアップを考えるのであれば転職という選択肢は無視できない要素です。

作業療法士の強みの一つとして、資格が国家資格であり、この先の社会の情勢を考えてもまだまだ売り手市場である職であることから、当分は就職先に困ることのない状況が続くと考えられます。

転職先での業務がうまくいかなかったら、また作業療法士に戻る選択肢も残っているので、自分のやりがいや職業アイデンティティを考慮し、今後のキャリアプランを熟考した上で転職活動を行うべきだと考えます。