理学療法士を辞めたい。辞めたい主な3つの理由とオススメの転職先3選


こんにちは。ブラック企業で2社働き、その後ホワイトな会社に転職成功した編集長のオダです。
理学療法士の仕事は、人の助けをするよい仕事ですが、明らかな結果というものがなかなか出にくいことで、ジレンマを感じている理学療法士の方もたくさんいらっしゃいます。

「理学療法士としての仕事はやりがいがあって好きだけど、やりがいだけではやっていけない…」という人もいらっしゃるでしょう。

この記事では理学療法士を辞める主な原因と、辞めた後のオススメの転職先3つをご紹介します。

理学療法士を実際に辞めた人にもインタビューしていますので、今後の参考にしてください。

このまま理学療法士を続けるのか、まったく違う仕事に就くのかお悩みでしょうが、これからの転職(天職)のご参考になりますので、ぜひご一読ください。

理学療法士を辞めた後に何をしたいのか

「仕事を辞めたい!」と思うことは、誰しもが実際に社会に出て思うことはありますよね。

何も理学療法士に限ったことではありません。

ただ理学療法士は他の大多数の仕事に比べ、学校に入る前から理学療法士になりたいと思って学校に入り、実習を耐え国家試験の勉強に励み、ようやく理学療法士として働きだしたわけです。

そんななかで思い切って「辞める」という決断をするのは、たやすいことではありません。

ですがもう一度、どんな気持ちを持って理学療法士を目指して頑張ってきたのか、将来どのようになるのを目指してずっと働いてきたのか、次に踏み出すためにも考えてみることが大切です。

その上で理学療法士として職場を変えて働き続けたいのか、それとも理学療法から離れて職業を変えたいのか、じっくり向き合ってみてはいかがでしょうか。

理学療法士を辞めて転職に求めるのは何?

「理学療法士を辞める」そう決めたら、次にどうすればいいのでしょう。

仕事がツラい、辞めたいという感情を抱いた原因は何なのか、しっかり考えてみましょう。

  • 給与や休日に対する不満なのか?
  • 人間関係の煩わしさなのか?
  • 将来的な不安なのか?

理由はそれぞれあると思います。

原因を突き詰め、自分が望むこと、優先したいことを順位づけてみることも必要です。

転職をする上で、自分の特性や強みを理解しアピールしていくことはもちろん必要です。

そして実際に社会に出て感じた苦手なことや、やりたくないことを明確にしておくことも、今後を考えていく中で必要な要素となるでしょう。

そうして自分自身を見つめ直し、仕事に求める要素を具体化しておくことで、次に就職する際に「思っていたのと違った」「こんなはずではなかった」というギャップを減らすことにもつながっていくことでしょう。

理学療法士を辞めたい代表的な理由3選

閉ざされた社会、狭い人間関係

どんな仕事にでも人間関係はつきものです。

ことさら理学療法士は、一般社会に比べて非常に小規模な団体です。

リハビリテーションの他の職種をあわせても、大きな職場で50人程度、多くの場合は10~30人程度でしょう。

遠く離れた場所への異動もありません。

接する医師や看護師、介護福祉士とも対リハスタッフとしての関係性が出来上がっており、個人としての関係を築くのが難しい場合も少なくありません。

自分が就職する前から出来上がっている人間関係は、よっぽどのことがない限り変わりません。

そんな狭い社会では、上司や同僚との関係に悩むことも多いでしょうし、閉ざされた医療・福祉の独特の社会に嫌気がさすのも当然といえることかもしれません。

生涯学習という名目

日進月歩の医療の世界、常に最先端の医療知識や技術を学んでいかなければなりません。

日々の業務後にある勉強会や当番でまわってくる資料づくり等は、参加して当然という空気が漂っています。

  • 学会発表に向けての準備
  • データ収集
  • スライドの作成

もすべて業務外です。

それに加え、研修会や学会など休日を割いて参加しなくてはならないですし、参加費用も安くはありません。

全国学会に参加するのなら、交通費や宿泊費まで負担がかかってきます。

また専門性を求め、呼吸療法士や心臓リハビリテーション指導士など資格を取得するにも、そして資格を維持更新していくためにも学会や研修会への所属・参加が必要です。

かといって、その資格が評価されるわけではありません。

働き始めた当初は自己投資と思っても、時間的にも費用的にもモチベーションを維持し続けるのが大変です。

人を背負う?人の人生を背負う??

理学療法士という仕事は、肉体労働です。

職場にもよりますが、重度の麻痺を抱えた状態でも立位をとらせたり、車椅子にのせたり、自分の体重以上の人を相手にしなくてはならないことも多くあります。

慢性的な腰痛に悩む理学療法士も多いですし、職業病だからとあきらめている理学療法士もいます。

またベッドサイドで行うために、病院中を動き回らなくてはいけない現場もあります。

若いうちは融通がきくかもしれませんが、年を重ねるとともに体力的な不安を実感していきます。

そして肉体的な不安以上に大変なのは、精神的な負担です。

早期に介入する際に生じるリスク管理の問題、患者さんの命に関わることもあります。

細心の注意を払っていてもトラブルが起きることはありますし、偶発的に起きてしまうこともあります。

技士の関わり次第で、今後の人生を左右してしまうこともあります。

やりがいを感じる反面、ダイレクトで人の人生に影響するという責任が非常に重くのしかかってきます。

とはいえ制度上の問題で、介入できる時間や期間に制限があり、ジレンマを抱えることも多くあるのが実情です。

元理学療法士が語る、辞めた理由と辞めた後の仕事内容

Yさん 29歳

Yさん 29歳
保険診療に縛られていて、全てが病院組織の言いなりになってしまうのがとても嫌でした。それに収入も少なかったので辞めました。

患者のために時間を使ったりしたかったのに、それ以外の院内のしがらみが強すぎました。

無駄に先輩の顔をうががっていたりしたのが、医療者として矛盾を感じることが多かったです。

今はコーチングなどによる企業の アセスメントやマネジメントをおこなう会社に務めています。まだアシスタントの立場です。

転職で苦労したことは、理学療法士はリハビリ職の中では知られている方ですが、世間の知名度は低く、理学療法士と言っても何をしている人かの詳細をわかってもらえないことが多かったことです。

Nさん 32歳

Nさん 32歳
階段上り下りも多く動き回る仕事だったため、体力的にしんどかったことと、介助をたくさん行ったため腰を痛めてしまい、辞めることにしました。

それに何年か勤めていても昇給せず、スタッフの人数が足りなかったため忙しく、同じような業務内容なので飽きてしまったことも辞めた理由の一つです。

退職後はケアマネージャーとなり、お年寄りの自宅を訪問したり、ケアプランを作成しています。事務作業も多く、体力的には楽です。

私は似通った仕事を選ぼうと思い選択したので、転職活動においてあまり苦労はしておりません。

Yさん 28歳

Yさん 28歳
辞めた理由は妊娠です。妊娠中、切迫早産となり自宅安静、入院を繰り返し休職していることが多かったので、周りにも迷惑がかかるなと思い辞めました。

理学療法士時代に大変だったのは症例発表や勉強会。何かと資料作りや人前で発表する機会が多く、妊娠中でつわりがツライときも、避けては通れなかったことが思い出されます。

辞めた後は子供と過ごせる時間は返ってこないので、育児に専念することに決めて専業主婦をしています。

転職活動はしていないのでわかりませんが、経験が活きる仕事につくなら、元理学療法士という名目は十分に使えると思いますが、そうでない仕事につく場合には、あまり役に立たないので転職先に苦労するかもしれません。

Sさん 33歳

Sさん 33歳
結果が見えづらいリハビリの仕事にも関わらず、結果を出すことを求められたことがイヤになり辞めました。

また、この仕事に共通している体育会系のノリについていけないのもありました。

大変だったのは時間外労働の多さです。

非常に薄給にも関わらず、サービス残業が蔓延し、休日は高額のセミナー代を自腹で払って、技術研鑽に努めなくてならないのが大変でした。

辞めた後は私はヘルパー2級を持っていたので、介護の仕事をしました。

介護の仕事は理学療法士と異なり、わかりやすくケアの必要性が目に見えて出ており、やりがいを感じています。

理学療法士としての経験が活かせるような仕事を選ぶかどうかで、転職活動の辛さが変わってきます。私のように介護系の仕事を選べば、売り手市場ですので転職はしやすいでしょう。

元理学療法士のスキルを活かせるオススメの転職先3選

パーソナルトレーナー

理学療法士として開業はできませんが、勉強して得た筋肉や身体の動かし方に対する知識を武器に、パーソナルトレーナーとして開業してみてはいかがでしょうか。

男女問わず美意識が高くなっている昨今、ニーズはあるでしょう。

どんなビジネスモデルにするか、何を売りにするかは熟考しなくてはなりませんが。

ケアマネージャー

理学療法士として5年以上経験していれば、受験資格は満たされています。

事務作業が主体のため、

  • 肉体的な負担が嫌な方
  • 医療や福祉の現場に携わりたい方
  • マネジメントが得意な方

には向いているかもしれません。

ただ給料面では理学療法士と、大差ないかもしれません。

医療機器福祉用具メーカー

高齢化社会に備えて機器の研究開発に、理学療法士の視点は求められるのではないでしょうか。

介護ロボットを開発している会社も一案かもしれません。

理学療法士を辞めたい。辞めたい主な3つの理由とオススメの転職先3選 まとめ

せっかくとった国家資格ですが、理学療法士を辞めるからといって今までの過程をなくすわけではありません。

資格として違う職場で活かす方法も、経験や知識として違う仕事に活かす方法もあります。

思い切ってまったく違う分野に挑戦するにしても、理学療法士としての社会経験は、人を思いやり、励まし、意欲を引き出し、また多職種との連携力や調整力、コミュニケーション力など少なからずとも培っています。

何も特別な転職ではありません。

一般的な転職と同じように、

  • どうして転職したいのか?
  • 自分が何を仕事に求めるのか?
  • 何を優先したいのか?
  • 何が嫌いで、苦なく努力できることは何なのか?

など自分を見つめなおすとともに、転職する具体的な目的とヴィジョンを持って望むことが大切です。