ただの旅行好きや海外好きの場合、仕事とのギャップに愕然としてしまい、辞めたくやることもあります。
この記事では旅行会社を辞める主な原因と、辞めた後のオススメの転職先をご紹介します。
旅行会社を実際に辞めた方にもインタビューしています。今後の参考にしてください。
このまま旅行会社を続けて働き続けるか、それとも全然違う仕事を選ぶのか?お悩みでしょうが、これからの転職(天職)のご参考になりますので、ぜひご一読ください。
目次
旅行会社を辞めた後に何をしたいのか?
旅行業界といえば、就活を行う上でもとても人気の高い花形の業界ではないでしょうか?
近年では、格安LCCの台頭でその名目どおり、とてもリーズナブルに気軽に海外旅行ができる世の中になり、さらに旅行業界の需要は高まる一方にあります。
旅行業界の需要が高まることはとてもよい傾向ですよね。
しかし実際に旅行業界で働く人にとっては、デメリットが増える事でもあります。
旅行業界で働いている人がまず退職をする時のダントツ1位の退職理由は、ライフバランスが非常に取りづらく、プライベートを犠牲にする事に耐えられなくなったからです。
その為退職をした後には、時間の確保にこだわりを求める人がとても多いのが実情です。
旅行会社を退職した後に何がしたいか?というところでは、まず趣味に時間をたくさんかけたいと答える人がたくさんいます。
今まで旅行業界で働いていたがゆえに、時間の確保がなかなか難しく、プライベートの時間が全然確保できなかった。
そのような過去を埋められる様な、生活スタイルができる仕事を次で選ぶ人が多くいらっしゃいます。
旅行会社を辞めて転職に求めるのは何?
旅行会社を退職した先には、当然のことながら転職活動が待ち受けています。
旅行会社からの転職は、花形職業といわれているわりに、転職には意外と不利であると言われています。
しかしながら不利とはいっても、異業種への転職への道が少し狭まるという程度です。
転職を試みると、結局は旅行業界の経験から同じ旅行業界への転職におさまる人が多いのも、現実にはよくあることです。
旅行業界をやめて転職に求めるのは、プライベートの時間と両立が可能な環境でしょう。
そして旅行業は全体的に、残業がとても多くタフさが必要なわりに薄給という働きにくい環境です。
その為に将来の目標が立てにくく、将来の自分に不安を感じる方も多くいます。
転職する時には、将来のビジョンを描ける様な働き方が出来る環境を求めましょう。
旅行会社を辞めたい代表的な理由3選
残業が多く、拘束時間も長い
旅行会社は、残業がとても多く、拘束時間も長い職業です。
旅行は実際にある物を売る商売ではなく、売る時点では、形のない夢を売る仕事だと言われています。
旅行を商売とすることは、関係各所との連絡ややり取りがとても多いです。
お客様に快適に旅行をしていただくようなプランを提供するための、事務的作業も膨大にあります。
カウンターを有する大手の旅行会社の場合は、カウンターでの接客業務という業務もあるので、接客業務中は事務作業が当然の事ながら、取り掛かる事はできず後回しになります。
カウンター業務はお客様次第でもあり、時間が決められている訳ではありません。なのでその日その日で業務体系は変わってきます。
接客業務の後には溜まったデスクワークをこなし、あっという間に1日が終わり、その日々の繰り返しになります。
事務作業は接客業務がひと段落した後に行うのが一般的で、毎日残業という日も少なくありません。
イメージほど華やかな世界ではなく、やることは地味な仕事が多い
旅行業界自体はとても華やかな世界です。
旅行という夢をお客様へ提供する為に、業界イメージ的には派手で憧れの業種に見えるのが一般的です。
しかし内情は、一概にはそうともいえません。
とくに今は、カウンター業務をとる旅行会社は大手の旅行会社ではよく見られますが、業界全体ではインターネット形式のみの代理店もとても多くみられます。
旅行会社の数でいうと、かなりの数が実在しており、価格競争が激化しているのが現状です。
インターネットを利用し、人件費を削って、一人当たりの業務の負担が増えていく為に、請け負うルーティンワークも多くなっています。
毎日基本的には同じ事の繰り返しの日々に嫌気がさして、退職を決めるパターンも多く見受けられます。
クレーム処理が多い
有人無人の販売形態に関係なく、旅行はお客様がとても慎重になる買い物でもあります。
旅行はお客様にとって、ある意味大きな買い物です。
国内海外どこに行くにせよ、そのイベントを実行する為にさまざまな思い入れをもって旅行先を決めます。
それは人生の中でも、一大イベントである事もよくあります。新婚旅行や卒業旅行などを想像してください。
旅行には思い出が生まれますよね。
何か不快な出来事があれば、当たり前ではありますが、せっかくの思い出が台無しになってしまいます。
その理由はさまざまで、旅行会社以外の現地でのトラブルや、自然的な要因である事も多くあります。
しかしいくら旅行会社でのミスが原因ではなくても、矛先は旅行会社の担当者に向く事がほとんど。
そういったクレーム処理もとても多くこなさなければならないのが、旅行業界のあるあるです。
そんなクレーム処理に耐えられずに、辞めてしまうケースもたくさんあります。
元旅行会社スタッフが語る、辞めた理由と辞めた後の仕事内容
出産して1年半後に、公的機関でパートをはじめました。やはり他の企業より休み易い環境で、残業もなく時間きっかりに終わるのは衝撃的でした。
苦労したことは正社員で働こうと思ったけど、幼子がいると難しかったこと。
出産後でも働き易い環境に、どうしてもいかなければならないのでパートしか選ぶことができなかった。
とにかく人件費削減に厳しく、常に人手不足でした。人は足りないけど、新しい人を雇うとお金がかかるので、会社が採用活動をしてくれませんでした。
辞めた後は商社の営業事務をしています。
残業は多いですが、お給料もそこそこ多いです。
仕事は大変だけど、お給料もボーナスもよいので、独身の女の人なら絶対に営業事務の方がオススメ。
私は旅行の資格以外にも、TOEICやマイクロソフトオフィススペシャリストも持っているので、転職にはとくに困りませんでした。
4大卒だったのもプラスになったと思います。
その後は某派遣会社に登録して、NTTでデータ入力をしたりdocomoでサポートセンターや内部事務で勤務をしたりしました。
旅行会社の専用端末でばかり仕事をしていたので、一般社会において必要なPCのスキルがほとんど無く、スキルアップしながら一般企業で働くというのは私には無理でした。
旅行業界は仕事の割にお給料も安いので、もう少し楽な仕事をしたかったのが本音です。
今は製造業で営業事務をしています。
未経験で入り、分からないことだらけでしたが、仕事を覚えれば旅行会社に比べ、とても楽に感じます。
旅行会社の時はカウンター業務をしていたため、事務でもないし中途半端な経歴だと転職エージェントの方に言われました。
旅行業界の仕事は、営業でもしていない限り他の職種には就きにくいと実感しました。
元旅行会社スタッフのキャリアを活かせるオススメの転職先3選
同業種の別旅行会社
旅行会社での経験値は、カウンター業務を有する旅行会社でいえば、接客業のスキルはかなり身につくはずです。
なので別業種の接客業務への転職も可能ですが、まったく別の業界への転職となるとなかなか難しいものがあるのが正直なところです。
旅行業界からの転職で、結局は同業種への転職におさまるパターンが多くあります。
旅行会社の業務というのは、どこも似たりよったりで、その会社の仕組みや使用システムさえ覚えてしまえば、転職後にもそれほど苦労なく業務につけるものです。
その点ではまったく新しい仕事を覚えなければいけない労力は少なく、転職もスムーズかもしれません。
航空会社やホテル業界
旅行を行う為の業務の中には、航空会社やホテル業界との連携が必要です。
その為にそれぞれの業界の知識も身についているので、あえて航空会社やホテルへ転職をする人も多いです。
同じ業界の会社を立ち上げての起業
自分の旅行会社での知識や経験を生かして、自分だけの旅行スタイルを販売する旅行会社を立ち上げて起業する人もいます。
一企業の旅行会社ではできなかった、オリジナルの企画、自分の視点や企画力に自信がある方は、自分の描いた理想の旅行を販売する個人事業主として、旅行会社を経営する事も可能です。
旅行会社を辞めたい。辞めたい主な3つの理由とオススメの転職先3選 まとめ
業界イメージの華やかさだけ見れば、憧れの業種であり将来的にも安泰という印象が素人目線にはありますが、給与面の待遇が悪く、将来性が低いマイナス要素があるのは意外ですよね。
旅行業界の場合は、それぞれの「夢」を販売する醍醐味に憧れて業界に入ります。
業務的にはタフでないと務まらない事も多いですし、案外ルーティンワークの多い面白みにかける業務や雑務が、かなりあるのも事実です。
それでも「好き」が勝るのであれば、旅行業界で踏ん張る事もありではないでしょうか。
転職は簡単なことではありません。
夢を売る商売は、ありそうでなかなか無いものです。
そこを自分自身でどうとらえるかが鍵となります。
転職を試みる前に、熟考した方がよいでしょう。